平成8年5月2日 大阪府立大学経済学部 授業公開講座
「関西経済論U」第4回 日本公社債研究所 吉村 光威
はじめに
(1)
「大阪経済学」のこと「関西」は誰のもの、「東」と「西」の違い本音と建て前、「くいだおれ」と「ユニチカ」ニュービジネスは大阪から、「売れる商品」と「価値ある製品」まるっきり違う「京都商法」
(2)
ケインズ没後50年「一般理論」と有効需要政策、「分析」と「政策」企業と家計、企業資産の「固定性」と証券の「流動性」
(3)
「高田保馬学」のススメ森島通夫の「ヘーゲル、マルクスそして高田保馬」(第三史観)ジューゼンベリーの消費関数の理論(デモンストレーション効果)
(4)
ファイナンス理論「モダン・ポートフォリオ理論」(マルコビッツ)「資本資産価格モデル」(シャープ)「企業金融論(MM理論)」(モジリアニー=ミラー)「オプション価格理論」(ブラック=ショールズ)「エージェンシー・コスト・アプローチ」(ジェンセン=メクリン)
そして「レモンマーケットの理論」(アカロフ)
(5)
バブル経済の形成と崩壊1000兆円喪われる 、「ルーカス教授の忠告」「金融幕藩体制」、系列取引・株式持合い・インサイダー取引の矛盾規制下の「規模の利益」と自由化の「範囲の利益」、担保主義と格付主義
(6)
産業の情報化・サービス化と情報・サービスの産業化、経済の「成熟化」情報産業の「ステージ理論、」サービス産業労働者が製造業労働者を上回る
「アメリカ経済200年の興亡」(浅羽良昌著)「生産」の時代から「運用」の時代へ(7)
行き詰まった「日本的システム(ニッポン・モデル)」(終身雇用・年功序列・系列取引・メーンバンク制・産業別個別需給価格規制)←高齢化・国際化・市場化「資本主義/統制経済(日本)と社会主義/市場経済(中国)」
(8)
シュンペーターの「創意工夫」と大阪「組織と体制ができればもはや社会主義」活性化の道、アイデンティティ・オリジナリティ、「創造的破壊」を行政改革・財政改革は「審議会」と「省令」の廃止から
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